東京板橋区にある団地にタワーマンションを建設する計画について、区はきょうの審議会で了承されたことを受けて、近く正式に決定することになった。高島平団地は入居から50年余がたち、施設の老朽化や住民の高齢化が課題となっている。板橋区とURは高さ最大110mのタワーマンションを新たに建設し、老朽化した共同住宅の住民に移り住んでもらうことで順次建て替えを進める計画を策定した。きょうは有識者などで作る区の審議会が開かれ、計画について審議が行われた結果、賛成多数で了承された。これを受けて区はことし6月にも計画を正式に決定し、事業を進めることにしている。今回の計画を巡っては、団地の自治会がタワマンの建設によって生活道路の交通量の増加や景観の悪化などを懸念していて、今月15日には計画に反対する住民3500人分の署名を区に提出している。計画が了承されたことについて宮坂幸正会長は「道路の安全性の確保など住民の意見も考慮してもらいたい」などと話している。