自民党総裁選は派閥が力を持たないことから個々の発信力が勝負の鍵となるものと見られる。小泉進次郎元環境大臣は都内の介護施設を訪問し、記者には15年間無派閥で活動してきたことを訴えた。岸田派は旧森山派に次いで解散する形となったが、旧岸田派ナンバー2の林芳正官房長官は「仁の政治」と経験と実績を掲げている。林長官は63歳で1995年から参院議員を5期務めると3年前に衆議院に鞍替えしている。松野前長官の裏金問題など不祥事後など緊急登板も多く、誕生日が1月19日であることから政界の119番との異名もある。林長官は政党交付金の国会議員への配分を見直し、パーティー収入への依存度減少をめざすと言及し、裏金問題については党紀委員会ですでに処分が決まっているとの立場を示した。