沖縄では観光客が溢れかえり、自然が破壊され、地域住民も不満を抱いている。ハワイでは戦略転換を行ったことで観光客・観光業者・住民・自然の満足度を上げている。九州大学・田中俊徳准教授はハワイは量から質に転換した。自然を守ることが新しいビジネスにつながっていると話した。持続可能な観光を推進していくためには長期的なビジョンをつくり、複雑な利害関係を調整していくようなリーダーシップを発揮できる行政が必要。戦略転換について、田中俊徳准教授は人数を制限したり、ガイドの同行を義務づけるといった規制的なルール。宿泊税や入場料の徴収したり、協力金を要請するといった経済的ルール。混雑カレンダーを提示したり、観光客への事前レクチャーといった情報的ルールを作ることが重要だと指摘。また、日本は宿泊税を観光振興に使っているため、オーバーツーリズムの抑止にはならない。そこの転換も必要になってくると話した。