総裁が代わっても、自民党の体質は変わらないと批判を強める立憲民主党も来月7日告示の代表選挙に向けて、動きが活発。立候補に慎重な姿勢を示している立憲民主党・野田元総理大臣は、みずからが所属する千葉県連の議員ら約40人と面会。また党の中堅若手議員で作るグループの有志からも代表選挙への立候補の要請を受けた。相次ぐ要請を受けて、できるだけ早期に判断する考えを示した。野田元首相は「9月7日告示までに考えればいいと申し上げていたが、そういうことをしていたら迷惑をかける」と語った。再選を目指して、代表選挙に立候補する意向を固めている現職・泉代表は、日本維新の会や国民民主党と会談したのに続き、共産党・田村委員長と会談。次の衆議院選挙で、政治改革など特定の政策課題の実現を目的に新たな政権の樹立を目指す考えを伝えた。代表選挙について、泉代表は「時代が前に進んでいる中で立憲民主党がどう表現するのか問われている」と述べた。枝野前代表はあさって記者会見を開き、正式に立候補を表明すると発表。自身が顧問を務め、リベラル系議員約30人が所属する党内最大のグループの総会にも出席し支援を求めた。立憲民主党代表選挙について、立憲民主党・安住国会対策委員長は「総理候補になれるような人たちで競い合って、説得力ある議論をすることが政権への近道」と語った。立憲民主党の代表選挙もまだ構図は固まっていないという状況。野党を取材すると、自民党は、総裁が代わったあと、早期に衆議院の解散総選挙に打って出てくるのではないかと、警戒する声も聞かれる。自民党に対抗できる党のリーダーを選べるのか。来月23日の投開票に向けて、立憲民主党も議論が本格化していく見通し。