強い台風7号はあす暴風域を伴って関東や伊豆諸島に接近する見込みで非常に強い勢力に発達するおそれがある。関東や伊豆諸島、山梨県では今夜からあすにかけて線状降水帯が発生し災害発生の危険度が急激に高まるおそれがある。東京・八丈町は、体育館など4カ所に自主避難所を開設し、備えを進めている。気象庁と国土交通省がきょう午前に記者会見を開いた。気象庁・立原秀一主任予報官は「台風の接近に伴う心構えを一段高めてほしい」と述べた。強い台風7号の情報。伊豆諸島では、あすの未明から明け方にかけては一部の住宅が倒壊するような猛烈な風が吹くおそれがあるほか関東でもあすの朝からあさってにかけて猛烈な風が吹く見込み。あすにかけて予想される最大風速は、関東の海上と伊豆諸島で40m、関東の陸上で30m、最大瞬間風速は関東の海上と伊豆諸島で60m、関東の陸上で45mに達する見込み。関東や伊豆諸島では台風の接近前から雨が断続的に強まる見込み。あすは雷を伴って非常に激しい雨が降り関東では猛烈な雨が降るおそれがある。特に茨城県と栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京23区と多摩、伊豆諸島、神奈川県、山梨県では今夜からあすにかけて線状降水帯が発生し災害発生の危険度が急激に高まるおそれがある。あす夕方までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで関東南部と伊豆諸島で300mm、関東北部と甲信で250mmと予想されている。線状降水帯が発生した場合には局地的に雨量がさらに増えるおそれがある。台風の接近に伴って関東の海上や伊豆諸島ではうねりを伴って波が高く、あすにかけて最大で10mの猛烈なしけとなる見込み。暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、川の増水、氾濫に厳重に警戒するとともに高潮にも十分注意。