「地球温暖化で変わる景色」として、きょうは変化するワインの生産地を取り上げた。ワインと聞くと山梨など本州を思い浮かべる方も多いと思われるが、北海道でワイナリーが増えている。この15年でワイナリーの数が4倍以上。北海道余市町「ドメーヌ タカヒコ」の曽我貴彦は、栃木から北海道に移住しワイナリーを建てた。曽我によると、暑すぎると実が熟すのが早くなって甘くなりすぎることがある。北海道の寒暖差により酸味と甘みのバランスがちょうどよくなる。今はまだ極端な暑さが一時的だが、曽我は長期的な暑さの影響を心配していた。北海道より緯度が高いワインの一大生産地、フランスのブルゴーニュでは過去に猛暑の影響でワイン用のブドウに大きな影響が出たこともあった。ボルドーではワインのブドウの品種を2021年に新たに6品種追加。気候変動下でも効果的に栽培できる品種。日本でも同じようなことが起きる可能性があり、「地球温暖化とうまく付き合いながら、これからも美味しいワインを造っていきたい」と曽我は話していた。
