九州大学名誉教授・伊藤久徳によると、桜は冬の寒さにより木が目を覚ます「休眠打破」が必要だが九州南部などでは温暖な冬が増えた影響で木が眠りから覚めにくくなっているということ。また以前は九州など南部の地域などから数週間かけて桜前線が北上していたが、温暖化が進むことで東北で2〜3週間開花が早まり、南九州では1週間遅くなるなど、今後は九州から関東まで広範囲で同時期に開花する可能性もある。2082年〜2100年の桜の開花情報によると、温暖化により鹿児島、高知などの海に近い地域ではソメイヨシノが満開にならない、もしくは開花しなくなる可能性もあり、九州の一部地域では開花しなくなる可能性も指摘されている。