各地の桜はまもなく満開を迎えるが、戦後の復興期に植えられたものが老木となり世代交代が始まっている。新たな品種への植え替えも検討される中、長い間親しまれてきたソメイヨシノも残したいと現場の苦悩が続いている。東京・世田谷にある上北沢の桜並木では、ソメイヨシノだけでなくジンダイアケボノも咲き誇っている。ジンダイアケボノは「てんぐ巣病」に強く、やや小ぶりで街路樹として植えやすい。しかし地元「上北沢桜並木会議」には「慣れ親しんだ淡い風景とは違う」との声も寄せられた。高度経済成長に一斉に植えられたソメイヨシノは老木化が進んでいる。今月7日、東京都立砧公園では桜の木が倒れ女性がけがをした。仙台管区気象台では、開花など観測に使う標本木を変更した。埼玉県幸手市の権現堂桜堤。ソメイヨシノは1949年に植樹され、老木化が進んでいる。地元の保存会が、どう残していくか検討を重ねている。NPO法人幸手権現堂桜堤保存会・吉田和弘理事長は「どうこの景観を次の世代に残すかは大きなテーマ」などと述べた。青森県弘前公園のソメイヨシノは、300本以上が樹齢100年超。
