首都直下地震などの大規模災害に備え、東京・品川区は23区で初めて断水時でも使用できるトイレトラックを導入した。能登半島地震の被災地では断水や停電などの影響で長期間、水洗トイレが使えない事態となり対応が課題となった。これを受けて品川区は断水時でも使用できる移動式の水洗トイレを備えたトイレトラック1台を購入し、きょうお披露目した。トラックには多目的トイレを含む5つの洋式トイレがあり1回の給水で最大でおよそ1300回分利用できる。購入費用はおよそ2600万円でこのうち1400万円を地元企業や区民からの寄付で賄った。品川区は今後、区内のイベント会場などで活用するほか同じようなトラックを持つ自治体どうしが災害時に互いに派遣し合うプロジェクトにも参加することにしている。