日銀はきょうまで開いた金融政策決定会合で大規模な金融緩和策を維持することを決めた。日銀が早期に金融政策の正常化に向けて動くのではないかという観測も出ていた中での判断です。短期金利をマイナス0.1%、長期金利をゼロ%程度とする枠組みを維持した。消費者物価指数の上昇率は10月まで19か月連続で日銀の目標2%を上回るが賃金の上昇を伴う形での物価安定目標の達成には至っていないとしていまの金融緩和策を粘り強く続ける必要があると判断した。植田総裁はなお見極めていく必要があるとした上で先行きの不確実性がまだ極めて高い状況で確度の高い姿を示すことが現在は困難であると述べた。7日の国会で“一段とチャレンジングになる”と発言したことについては「一段と気を引き締めてというつもりで発言した」と早期の金融緩和の修正を意図した発言ではないと明らかにした。