経済部日銀担当・吉武洋輔キャップがスタジオで解説:なぜいま?「この1か月ほど、日銀を集中的に取材していて、“利上げはまだ少し早いのでは”という声が結構多くあった。ただその一方で、主要メンバーの中心に高まっていたのが、長引く円安への警戒だった」、グラフ「消費者物価指数:日銀目標」「1%超えて、物価が推移しているのは2年以上続いている。円安が続いた場合、物価がさらに上振れてしまう。消費者、企業活動にも悪影響を与えてしまうと警戒が高まっていて、今回の利上げの決断に後押しするような形になった。円安に対しては、政府が主導して、最近為替介入を繰り返して、円安を是正する形が続いた。日銀の場合は、この為替を直接操作するという政策は取らないというスタンスではあるが、今回、日銀も、円安が及ぼす物価上振れのリスクに対して手を打ったといえる」。
経済部日銀担当・吉武洋輔キャップがスタジオで解説:利上げによる暮らしへの影響について「今回の動きは日本にも金利のある世界が本格的に戻ってくることを示唆すると言われていて、さまざまな動きが考えられる。例えばプラス面は銀行の預金の金利上昇。メガバンク3行(三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行は早速、きょう普通預金の金利について今よりも5倍に引き上げると発表。マイナス面は、住宅ローンの金利、企業も借り入れの金利が上昇して、負担が重くなる」、金利はどんどん上がっていく可能性は?「日銀・植田総裁はきょうも“このまま経済の物価が順調に進んでいけば、それに合わせて金利をまた上げていく”と話をしていた。日銀は今回の0.25%の利上げへは、そこまで大きな影響は出ないと見てはいるが、日本の場合、ずっと金利がゼロ近くで続いてきたという歴史があるので、金利の上昇局面に対して、不慣れな状態があるというのが否めない。日銀は影響を注意深く見ながら、今後の政策のかじ取りを進めていく必要がある」。
経済部日銀担当・吉武洋輔キャップがスタジオで解説:利上げによる暮らしへの影響について「今回の動きは日本にも金利のある世界が本格的に戻ってくることを示唆すると言われていて、さまざまな動きが考えられる。例えばプラス面は銀行の預金の金利上昇。メガバンク3行(三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行は早速、きょう普通預金の金利について今よりも5倍に引き上げると発表。マイナス面は、住宅ローンの金利、企業も借り入れの金利が上昇して、負担が重くなる」、金利はどんどん上がっていく可能性は?「日銀・植田総裁はきょうも“このまま経済の物価が順調に進んでいけば、それに合わせて金利をまた上げていく”と話をしていた。日銀は今回の0.25%の利上げへは、そこまで大きな影響は出ないと見てはいるが、日本の場合、ずっと金利がゼロ近くで続いてきたという歴史があるので、金利の上昇局面に対して、不慣れな状態があるというのが否めない。日銀は影響を注意深く見ながら、今後の政策のかじ取りを進めていく必要がある」。