町の至る所から湯けむりが立ち昇る熊本・小国町。この場所で日本の地熱発電が大きく変わろうとしている。激しく吹き上がる蒸気。掘削した井戸に十分な量の蒸気があるかを確認する噴気テストが行われた。ここでの開発に人生をかける沼田昭二さん。実は全国で1000店舗以上を展開する「業務スーパー」の創業者だ。停滞していた日本の地熱発電をなんとかしたいと全くの異業種から飛び込んだ。発電所は来年3月に運転開始予定で、一般家庭8000世帯分の発電能力を持ち、年間売電収入は15億円になるという。
発電所では資源の保全と環境への配慮のため、発電の際に取り出した熱水を地中に戻す還元井が作られている。地上に取り出した熱水は次第に温度が下がり、地熱貯留層にそのまま戻すと貯留層を冷やしてしまうおそれがある。そのため、発電所から大きく離れた場所に還元井を配置、戻した熱水はマグマによって温められ循環する。沼田さんは業務スーパー社長として活躍していたとき、甲状腺がんを患い私利私欲を捨てて次世代の子どものために技術などを形として残したいと思い、再生可能エネルギー特に地熱発電の開発を考えた。
発電所では資源の保全と環境への配慮のため、発電の際に取り出した熱水を地中に戻す還元井が作られている。地上に取り出した熱水は次第に温度が下がり、地熱貯留層にそのまま戻すと貯留層を冷やしてしまうおそれがある。そのため、発電所から大きく離れた場所に還元井を配置、戻した熱水はマグマによって温められ循環する。沼田さんは業務スーパー社長として活躍していたとき、甲状腺がんを患い私利私欲を捨てて次世代の子どものために技術などを形として残したいと思い、再生可能エネルギー特に地熱発電の開発を考えた。