運転手不足を受け4月に異例となるひと月に2度の減便を行った横浜市営バス。更なる減便を防ぐために打ち出した新たな対策が物議を醸している。先月30日に運転手に向けて配られた文書を紹介。夏季休暇5日間全てを返上すると5万円の特別手当が支給される。1日当たり1万円の計算。申請するかどうかは運転手本人の自由で、申請した場合12月の期末手当と合わせて5万円が支給される。すでに労働組合とも合意。横浜市は、喜んでいる運転手もいると説明しているが、あるベテラン運転手はテレビ朝日の取材に対し「全く納得できない。夏は暑くて疲れやすいから夏季休暇があれば助かる。乗務員を休ませる努力をしないまま、お金でつろうというのが間違い」と話した。横浜市は今回の夏休みについて労働基準法で定められた年次有給休暇ではないため、買い取りに違法性はないとしたうえで、「市民の移動手段を守るための苦肉の策。理解してほしい」としている。