熊本県内で路線バスや鉄道を運行する5社は、全国交通系ICカード利用を年内にも廃止することを明らかにした。対応する機器の更新時期が迫り、検討を進めた結果更新にかかるコストが大きいためという。事業者側は今年度中に新たにクレジットカードなどのタッチ決済に対応する機器を導入する方針。また現金での支払いや地域限定型ICカードは引き続き利用可能。5社でつくる共同経営推進室・高田晋室長は「しっかりアナウンスをする」という。システム継続のコストは12億円余り、タッチ決済対応は6億円余りかかる。事業赤字で費用を抑えたいという。国土交通省によると、全国交通系ICカードの廃止は全国初だという。