まもなく迎える新生活シーズン。進学や就職、異動などで引っ越しをする人が増える時期に異変が起きている。引っ越しの料金の高騰が続いているだけでなく断られるケースもあるという。神奈川・横浜市にある引っ越し専門会社、スター引越センターでは朝から晩までお客さんからの電話がひっきりなし。コールセンターでは1円でも安く抑えたいお客さんとの攻防戦も。比較サイトを見ると単身、家族ともに引っ越し料金は毎年上がっているが、ことしはさらに値上がりする予想となっている。その理由は大きく2つ。この会社の場合、段ボールは去年より2割から3割上がり、燃料代が2割、人件費も1割アップするなど物価高の影響。そしてもう1つ、ことしならではの理由が物流の2024年問題。トラックドライバーの時間外労働に制限が設けられたことで人手不足が深刻に。ドライバーの奪い合いが起きているという。一方、業者によってはタワーマンションの引っ越しが断られるケースも。高騰する一方の引っ越し料金。少しでも安くする方法は3月上旬の引っ越し。国も協力をお願いする引っ越し時期の分散。国土交通大臣は引っ越し時期の分散は難しいという意見があるのは承知しているとしたうえで、可能な範囲での協力を呼びかけている。