一糸乱れぬ行進で観客1万人を魅了。集団行動の舞台ウラに密着。去年8月、横浜市・健志台キャンパスの教室に集まっていたのは日本体育大学の学生69人。4か月後に行われる大学の伝統行事「集団行動」へ参加を希望したメンバー。会場は横浜アリーナ。毎年11月頃に行われる日体大の名物行事「集団行動」は、後ろ向きに歩いたり180度向きを変えたり、極限まで精度を高めた行進が見せ所。過去の演技を参考に技や演技構成は毎年、学生自身が考える。今回の参加者は学年も学部もバラバラな女子55人、男子14人の計69人。3年生で初挑戦の人もいれば、参加理由は十人十色。
集団行動の舞台ウラに密着。即席チームをまとめるのは4年連続参加の4年生・北野亜実さん。4年生の経験者6人の中からまとめ役になった。中学、高校とリーダー的ポジションの経験がないという。彼女を悩ませる事態が早々に露呈。練習が始まると歩くスピードも止まるタイミングも足並みが揃わずバラバラ。69人中、未経験者が3分の2を占める。練習は週3回、1日2時間だけ。亜実さんはちょくちょく進行を止めて経験者の4年生とコソコソしている間、他のメンバーは待たされる。別の日も同じような光景が見られた。初参加組から段取りの悪さを指摘された。数回後の練習終わり、涙ぐむ亜実さんに4年生の仲間が寄り添う。亜実さんのSOSの声は下級生の経験者にも届き、3年生の経験者たちも動き出した。
練習が始まって2か月。斜めに歩きながら左右に行ったり来たりする定番の技、ジグザグ歩行に苦戦中なのは未経験者たち。特にうまくいっていないのが、最大の見せ場にするという四方交差。4つの集団が交差するこの技は先輩たちも披露していた。そこでことしは通り抜けたあとに折り返す史上初の連続交差に挑もうと考えた。ところが、ぶつかる人が続出。目玉演技にと考えたが完成形にはまだまだ程遠い。
本番まで25日。チーム一同は山梨県へ。2泊3日の合宿で集中的に練習を行うと同時に寝食を共にすることでメンバーどうしの関係性を深めるのがねらい。合宿2日目。風車という技の練習。未経験者どうしが頻繁に声をかけ合う。迎えた本番当日。横浜アリーナに観客が詰めかける。その数1万人超え。体育研究発表実演会は新体操やレスリングなどの演目があり、集団行動はそのうちの1つ。経験者と未経験者の溝。ばらばらからスタートした69人。未経験者が苦戦していたジグザグ歩行はノーミスでクリア。4つの集団が行き、帰りの2回交差する史上初の大技ではこの日、一番の拍手で8分間の演技は終了した。
集団行動の舞台ウラに密着。即席チームをまとめるのは4年連続参加の4年生・北野亜実さん。4年生の経験者6人の中からまとめ役になった。中学、高校とリーダー的ポジションの経験がないという。彼女を悩ませる事態が早々に露呈。練習が始まると歩くスピードも止まるタイミングも足並みが揃わずバラバラ。69人中、未経験者が3分の2を占める。練習は週3回、1日2時間だけ。亜実さんはちょくちょく進行を止めて経験者の4年生とコソコソしている間、他のメンバーは待たされる。別の日も同じような光景が見られた。初参加組から段取りの悪さを指摘された。数回後の練習終わり、涙ぐむ亜実さんに4年生の仲間が寄り添う。亜実さんのSOSの声は下級生の経験者にも届き、3年生の経験者たちも動き出した。
練習が始まって2か月。斜めに歩きながら左右に行ったり来たりする定番の技、ジグザグ歩行に苦戦中なのは未経験者たち。特にうまくいっていないのが、最大の見せ場にするという四方交差。4つの集団が交差するこの技は先輩たちも披露していた。そこでことしは通り抜けたあとに折り返す史上初の連続交差に挑もうと考えた。ところが、ぶつかる人が続出。目玉演技にと考えたが完成形にはまだまだ程遠い。
本番まで25日。チーム一同は山梨県へ。2泊3日の合宿で集中的に練習を行うと同時に寝食を共にすることでメンバーどうしの関係性を深めるのがねらい。合宿2日目。風車という技の練習。未経験者どうしが頻繁に声をかけ合う。迎えた本番当日。横浜アリーナに観客が詰めかける。その数1万人超え。体育研究発表実演会は新体操やレスリングなどの演目があり、集団行動はそのうちの1つ。経験者と未経験者の溝。ばらばらからスタートした69人。未経験者が苦戦していたジグザグ歩行はノーミスでクリア。4つの集団が行き、帰りの2回交差する史上初の大技ではこの日、一番の拍手で8分間の演技は終了した。