不登校の子どもについては特に健康診断が必要だと指摘する専門家もいる。小児科医の平岩幹男医師は不登校の子どもはそもそも不登校に精神的なストレスを抱えているうえ運動不足にもなりやすいなど健康リスクが高い、学校からの健康介入もない、かかりつけ医で健康診断を受けるシステムにすれば健康状態の把握が可能になると指摘している。VTRで紹介した署名活動を行っていた横浜市については学校内での健診が前提で吹田市と同様の対応は難しいとしてきた。しかし今後はほかの自治体の実施例などを調査、研究していくとしている。横浜市以外にも川崎市や相模原市など複数の自治体を取材しただが、いずれも吹田市のような対応はしておらずこのような対応が全国に広がっていくことが必要だと感じる。一方、不登校の子どもの中には家から出ることすら難しい子どもたちもいる。こうした子どもたちに無理を強いることなく、どう健康を守っていくかというのも大きな課題だ。