日産スタジアムの命名権を巡って日産と横浜市が今日合意に至った。合意内容は5年で6億5000万円。現在の6億円から5000万円の増額となった。日産は昨年度に6708億円の最終赤字に転落し、リストラや工場の閉鎖などをコスト削減を進め、当初の命名権の提示額は現在の半額以下となる年間5000万円だった。しかし市民らから「安すぎる」との声が上がり、市は名称変更も含めた異例の再検討を行っていた。日産内部でも「長年親しまれてきた名前を残したい」との声があり、方針を転換して先月末に市に再提案。そして今日の合意に至ったという。今回は増額で合意したが、日産の今年度の営業利益は2750億円の赤字となる見通しで、経営再建への道筋はなお険しい状況となっている。
