ドイツやフランスなど、ユーロ圏20か国の金融政策を束ねるヨーロッパ中央銀行は、6日理事会を開き、0.25%の利下げを決めた。これにより主要な政策金利は、現在の4.5%から4.25%に、金融機関から資金を預かる際の金利は4.0%から3.75%となる。利下げに踏み切るのは、2019年9月以来、4年9か月ぶり。市場では、ユーロ圏のインフレ率がこのところ、2%台と低下傾向にあることから、今回の会合で利下げを決めるという見方が強まっていた。ヨーロッパ中央銀行・ラガルド総裁が会合のあとの記者会見で、今後の追加の利下げの見通しなどに言及するかどうか注目される。