中国の自動車メーカーなどで作る自動車工業協会によると、先月の新車の販売台数は輸出も含めて255万2000台となり、ことし2月以来4か月ぶりに減少した。自動車工業協会では政府による自動車の買い替え促進策など、押し上げ要因はあるものの、消費者のマインドは弱い状況が続いているとしている。一方、EVなどの新エネルギー車の販売は、去年の同じ月と比べて堅調で販売台数に占める新エネルギー車の割合は41.1%となった。また、先月の輸出台数は48万5000台と拡大が続いている。ただ、中国製EVの輸出を巡っては、EUが今月5日から暫定的に最大37.6%の関税の上乗せに踏み切ったほか、米国のバイデン政権も関税の大幅な引き上げを発表していて、今後、販売にどう影響するかが焦点となる。