ことし6月、ロシア法とも呼ばれる法律が成立しEU加盟の手続きが事実上、停止している旧ソビエトのジョージアでは今月26日に議会選挙が行われるのを前に野党支持者が大規模なデモを行い政権交代やEU加盟の推進を訴えた。ジョージアではことし6月、与党「ジョージアの夢」が市民による大規模な反対デモを押し切る形で外国から資金提供を受けている団体を規制する法律を成立させた。同様の法律がロシアでも施行されていることから野党側は「ロシア法」と批判しEUヨーロッパ連合はEUの価値観にそぐわないとしてジョージアのEU加盟の手続きを事実上、停止した。20日夜、首都トビリシでは野党側の呼びかけで大規模なデモが行われジョージアの国旗やEUの旗を手にした数万人の市民が集まった。参加者たちは選挙で政権交代を実現しEU加盟の道に戻ろうと訴えた。今回の選挙について地元の専門家は世論調査などを踏まえ接戦だと分析していて選挙結果は欧米とロシアの間で揺れるジョージアの今後の外交政策の方向を決めるものになると見られる。