トランプ大統領は27日、合成麻薬・フェンタニルの輸入が止まらないことを理由に、来月から中国の輸入品に対して10%の関税を上乗せして20%とする考えを示した。トランプ大統領はワシントンを訪問しているイギリス・スターマー首相との会談で「メキシコから流入する合成麻薬の多くは中国からはいってきている」として、3月4日から中国に対する関税をさらに10%上乗せして20%にすると表明。トランプ大統領は、EUからの輸入品について25%の関税を課す考えを示しているが、イギリスについても今後関税を課すかどうか検討する考えを明らかにした。関税をめぐっては、会談を前にトランプ大統領は自らのSNSを更新。延期していたメキシコとカナダに対する25%の追加関税を、予定通り3月4日に発動する意向を改めて示した。ほかにも、貿易の相手国から課される「相互関税」は4月2日に発動するとしている。また、トランプ大統領は28日に行われるウクライナ・ゼレンスキー大統領との会談について、「鉱物資源をめぐる協定に署名することになる」とした。トランプ大統領は、ウクライナが希望するNATOへの加盟は「実現しないだろう」とした。