京都市立正親小学校では、「ミッションX」と呼ばれる防災オリエンテーリングが年に1回行われているとのこと。児童たちは制限時間内に学区内の11のポイントを巡り、各ポイントのミッションをクリアして学校まで戻ってくるという内容とのこと。またハンターに遭遇すると、予期せぬ災害リスクが迫っている想定で、立ち去るまでは動けないルールになっている。こども団の3人はそれぞれ児童たちのグループに混ぜてもらい、ミッションに参加する。学区内には昔ながらの木造住宅が多く、高齢化の影響で空き家が増えて倒壊のリスクが高まっており、ミッションXはこうした現状を子どもたちに肌で知ってもらいたいという思いで4年前に始まった。正親学区には現在60戸の空き家があり、住民たちが行政と相談して耐震強化などの対策を進めているとのこと。ミッションの中には、避難を渋る高齢者に避難を促すといったものもあるなど、ミッションXには保護者や地域の人など50人以上が携わっているという。ミッションXに参加した児童からは、「自分の知らなかった場所に行って避難扉とかについてよく知れた」などの声があがった。