処理水の海洋放出から2週間後の7日、中国・武漢で中国人のバイヤーが日本酒を買い付ける商談会が行われている。商談会には日本酒の酒メーカーなど約40社が参加。中国は日本酒の最大の輸出先で、去年の輸出金額は141.6億円とこの10年で30倍以上に拡大した。出店者の1人である礒田一男さん(48)は2016年から日本と中国を行き来し滋賀の地酒を中国に輸出・販売してきた。中国の酒市場は日本円で約20兆円で日本酒のシェアは1%未満といわれており、まだまだ成長が期待できる。主催したJETROによると来場したバイヤーは100人超だったとのこと。処理水の問題で日本の食品への風当たりが強まっていることについては「品質よりも消費者の気持ちや政策の変化が心配ではある」と話した。日本を愛憎する中国の今が垣間見えた。