三鷹市の小学校で特別授業を行った日本赤十字社の理学療法士、平野亨子さんが子どもたちにウクライナで見て感じた思いを伝えた。ウクライナではこれまでに少なくとも1万2000人余りの市民が空爆や砲撃などによって死亡した。現地ではけがをした人のみならず長引く紛争状態への精神的なストレスで体に不調が出るなどリハビリが必要な人が増えているという。いつかはウクライナで困っている人たちを助けたいと思っていた平野さんは去年、職場から現地派遣の打診があった際にはすぐに引き受けた。平野さんが訪れたのは西部のリビウ州など3か所。現地を訪れて僅か数日後、近くでミサイルが落ち7人が亡くなった。自身も地下シェルターに避難し一夜を過ごした。平野さんが衝撃を受けたのは紛争が日常に入り込んでいたことだった。現地の医療スタッフにリハビリの指導などを行い、いつも質問攻めにされ熱心に学ぶ姿に力をもらっていた。およそ3か月の活動を終えて帰国した平野さんは子どもたちの前で現地で印象に残った出来事を伝えた。そして日常の何気ない時間を大切に過ごしてほしいと訴えた。
住所: 東京都武蔵野市境南町1-26-1
URL: http://www.musashino.jrc.or.jp/
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