政府の来年度予算案の編成は最終盤に入った。加藤財務大臣と各大臣による閣僚折衝はあすまで行われる予定で、きょうは阿部文部科学大臣との間で焦点となっている教員給与の上乗せ分の扱いについて協議する。現在月給の4%となっている上乗せ分について、これまでの調整では時間外勤務の削減などの条件をつけずに2030年度までに段階的に10%に引き上げる方向で検討が行われている。また武藤経済産業大臣とはAI半導体産業の強化に向けた生産拠点の整備や研究開発の支援について、岩屋外務大臣とは厳しい安全保障環境のもとで同志国への支援に必要な費用や海外での日本人の安全確保に関する予算の増額についてそれぞれ話し合う見通し。2日目のあすは各大臣との間で社会保障、防衛、地方財政などの分野の予算項目について最終的な調整が行われる。政府は閣僚折衝の結果を踏まえて来年度予算案を固め、週内の閣議決定を目指すことにしている。