高齢者の定義を65歳から70歳に引き上げるという提言の意図。高齢者の定義引き上げと年金の支給年齢の引き上げとの関連を問われた武見厚生労働大臣はおととい「高齢者の定義に関わらず年金の支給開始の年齢の引き上げを行うことは考えていない」と答えた。経済評論家・加谷珪一氏は少子高齢化が進む中で高齢者の年金が目減りする中、自助努力で稼いでほしいという政府の意図が透けて見えると指摘。働く高齢者の増加は企業側にメリットがあるとしている。身体的な理由で働けなくなる人や貧困層をどのように保護するのかという仕組みを作らなければもろ手を挙げて推進するべきではないと課題も指摘。この流れについて能條桃子は「仕事が生きがいな人にとっては社会参画の場所があるのはいいことだが、職場が風通しのいい環境じゃないと若手がものを言えなくなってしまう。」、柳澤秀夫は「高齢者をだまくらかしてるように思えるが、元気なうちは自分のやりたいことをやるのが理想的な生き方。」などと話した。