大統領選の投開票日が迫る米国では、外国からの選挙介入に警戒を強めている。ロイター通信によると先月22日、米国国家情報長官室当局者が「ロシアやイランなどが大統領選を前に、米国に分断を招く情報の拡散に力を入れている」と指摘した。ロシアとイランでは、標的とする相手が異なるという。マイクロソフトの報告書によると、ロシアはハリス陣営を妨害する行為を行っている。「ハリスがひき逃げ事故を起こした」、「ハリスが密猟した」などと主張するデマ動画を投稿。読売新聞によると、男が複数の身分証を使い、2つの郡でハリス氏に不正投票すると語る動画を投稿した。その後、ロシアと関連のある人物が作成したフェイク動画だと判明している。ハリス陣営に打撃を与え、トランプ氏を後押しする思惑だったとみられる。米国国家情報長官室やFBIは「国民の分裂を煽るロシアの広範な取り組みの一環だ」と非難。ブルームバーグによると、ロシア政府は選挙介入を以前から否定している。
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