ホリコ・キャピタルマネジメント・堀古英司の解説。トランプトレードについて、「先週の相場をセクター別に振り返ってみると銀行やエネルギーの上昇が目立った。トランプ氏は減税を提唱していることから財政赤字は減少しにくく長期金利は下がりにくくなる。一方でトランプ氏の動向とは関係なく、インフレの沈静化とともに短期金利の低下が予想されるので、ここ2年続いている長短金利の逆転が解消される方向に働くことになる。そうなれば銀行の収益環境が改善するので銀行にとっては有利になる。また、トランプ氏はエネルギー産業優遇を提唱しているので当然エネルギーセクターにも有利とみられる。一方で、民主党政権では、ヘルスケアセクターは不利なので、民主党政権の可能性が低下すれば、ヘルスケア業界にとっても有利になる。」と解説した。一方、半導体やテクノロジーセクターの下落について、「トランプ氏の台湾が防衛費を負担すべきとの発言やもともと通商政策については強硬姿勢を見せていることが影響した形。ただトランプ氏の下で必ずしも半導体やテクノロジーが不利とする根拠は乏しくこれらのセクターは今年大きく上昇してきたことから格好の売り材料にされた側面が強いと考えている。」と解説した。