米国の与党民主党はバイデン大統領の選挙戦からの撤退を受けて党の代議員による投票をオンラインで行い、ハリス副大統領が党の大統領候補に指名されることが確定した。ハリス氏は6日、自らの副大統領候補として、中西部ミネソタ州の知事のティム・ワルツ氏を選んだとSNSで発表した。ワルツ氏は60歳。州兵や高校の教師を経て、ミネソタ州選出の下院議員を6期12年務め、2019年に州知事に就任し現在2期目。ハリス氏はワルツ氏について“知事や教師、退役軍人として働く家族のために尽くしてきた。彼がチームの一員になってくれてうれしい”と投稿した。これに対し、ワルツ氏はSNSへの投稿で“私の生涯における名誉だ。全力で取り組む”としている。ハリス氏としては、中西部の州の知事を務める白人男性のワルツ氏を選ぶことで、白人の有権者や農村部などでの支持拡大につなげたい考えもあるとみられる。ハリス氏は6日~10日にかけてワルツ氏と激戦が見込まれる各州で選挙集会を開く予定で投票日まで3ヶ月をきる中、有権者にアピールすることにしている。