アメリカで民主党の全国大会が19日開幕し、11月の大統領選挙に向け、党内の結束をアピールした。ハリス副大統領は「大切な理想のために戦おう。本気で戦えば絶対に勝てる」と述べた。大会初日はハリス副大統領がサプライズで登場し、対立候補・トランプ前大統領の打倒に向け党が団結するよう訴えた。党大会では、ハリス副大統領の選挙公約となる政策綱領が採択された。経済面では子どもがいる家庭への税控除や生活費の引き下げ、住宅を初めて購入する人への補助金など中間層への支援を打ち出している。一方、法人税や自社株買い課税の税率引き上げを訴えるなど、大企業・富裕層には厳しい内容となっている。ハリス副大統領は日本時間午前10時ごろに中西部・ウィスコンシン州で支持者に向けた集会を開く。政策綱領ではバイデン大統領の路線を引き継ぐ姿勢が示されたが、今後、独自色の強い政策を打ち出せるかに注目が集まっている。