きょう5日は米国大統領選挙が行われる。中国はこれをどう見ているのか。奥谷龍太解説委員が「ハリス候補はバイデン政権の政策を踏襲するとみられるため、どのような中国政策を取ってくるのか読みやすいと考えていると思う。一方でトランプ候補になった場合は、かつて貿易戦争と言われる事態を厭わなかったように、何をするかわからない予測困難な相手だと見ている。中国はどちらになってもアメリカとの対立は長期的に深まると考えて、その準備に力を入れている。外交面で挙げられるのがグローバルサウスといわれる国々との関係強化。習主席は9月にはアフリカに500億ドルの巨額支援を宣言。先月にはロシアで開かれたBRICS首脳会議で非欧米諸国の枠組み強化を訴えた。そして会議に合わせてインドのモディ首相と5年ぶりに首脳会談を行い、両国の国境で部隊が衝突し死者が出たのをきっかけに冷え込んでいた関係の改善に乗り出している。さらに習主席は来週、南米ペルーでAPEC首脳会議が開かれるのに合わせて、中国の支援で建設された巨大な貿易港の完成式典に出席する見通し。中国は今後もアメリカの出方を注視しながら、非欧米諸国との関係強化に力を入れていくと見られる」とスタジオで述べた。