コロラド川の流域にあるネバダ州ラスベガスでは芝生のためのスプリンクラーを稼働させて良い時間帯や曜日などについて規制がある。その取り締まりのための「水警察」までおり、専用車でパトロールと住民への警告を行うなど徹底した対策を取っている。コロラド川を巡っては水量の減少を受けて水を使用する7州とネイティブアメリカンの部族が2026年8月までに将来の水の配分や使い方について合意すべく話し合いを続けている。しかし、主に川の上流と下流の州の意見が対立して難航している。カリフォルニア州は一昨年からの様々な節水の取り組みの結果、ミード湖の水位を4m近く上げることができたと発表した。米国では来月トランプ政権が発足する。トランプ次期大統領は選挙前にカリフォルニア州が魚などの保護を理由に州の北部にある川からの取水を制限していることに反対して「正気とは思えない政策決定」と発言している。このことが民主党支持らに強いカリフォルニア州でも農家たちが多い中部でトランプ氏が支持された理由になったとの分析もある。水不足の問題は米国だけでなく世界中に同じ問題を抱えた地域がある。それだけに節水や最先端技術で米国がこの問題にどう対処し持続可能な形にしていくのか注目されている。