来年の1月15日に行われる台湾総統選。今回の選挙では主要な政党から、3人が立候補している。民主進歩党からは頼清徳副総統が立候補。野党は候補者の一本化ができなかった。国民党は新北市長の侯友宜候補、民衆党からは前台北市長の柯文哲候補が立候補。争点のひとつは、中国との関係だ。頼清徳候補は、中国からの圧力に対抗する姿勢を示しアメリカとの関係を重視している。野党の2人は、中国との対話路線を強調。侯候補は防衛力の強化と緊張緩和。柯候補は国民党は中国に従順すぎると主張。全開の総統選は、香港で激しい抗議活動が続く中、行われた。対中政策が大きな争点となった。中国に厳しい姿勢を打ち出した蔡英文総統を幅広い有権者が支持。1990年以降に教育を受け、台湾人としての意識を高める若者が主力となった。今回、若者たちは対中政策だけでなく、内政問題につよい関心を持っている。