中国軍は台湾周辺できのうに続いてきょうも軍事演習を行ったと発表し台湾の民進党政権へのけん制を一層強めている。中国軍の東部戦区はきょう台湾海峡の中部や南部で海上封鎖の能力や重要な目標に対する精密攻撃能力を検証するため軍事演習を行ったと発表した。台湾周辺での軍事演習はきのうに続いて2日連続で新たに東シナ海で長距離の実弾射撃訓練を行ったことも明らかにした。台湾国防部によると台湾周辺では日本時間のきょう午前7時までの24時間に中国軍の戦闘機など延べ76機と軍の艦艇15隻、公船4隻が確認され軍用機の一部は台湾北部や東部などの空域に進入したということだ。中国軍はきょうの演習を「海峡雷霆−2025A」と呼んでいる。去年は5月に「連合利剣−2024A」、10月に「連合利剣−2024B」とする大規模な軍事演習を行っていて今後も演習を続けることを示唆している。中国軍は演習に合わせて中国が台湾独立派と見なす台湾の民進党の頼清徳総統を敵視する画像や動画も発信してけん制を一層強めている。