気象庁は台風の情報をより早く分かりやすく伝えるため、専門家らによる初めての検討会を開いた。台風が日本に接近する際、鉄道の計画運休、住民の広域避難など、近年台風情報のニーズが高まっている。台風発生の可能性については、現在24時間前に発表しているが、きのうの検討会では1週間や1か月前にも台風情報を出せるようにすることや、台風の特徴に応じて風や波の細かい情報を出すことなどが議論された。検討会・筆保座長は「ニーズと気象庁の発表が完全に一致してないところもあった。要望に応えられるような情報の出し方をしたい」としている。気象庁は検討会の結論を来年6月をめどにとりまとめるとしていて、実際に台風情報の発表が変わるのは数年~10年程度先になる見通し。