9月に入っても厳しい暑さが続く中、猛暑や強い紫外線の影響で知らないうちに目の角膜に炎症を起こし痛みを訴える人が相次いでいる。取材で埼玉県にある眼科を訪れた番組スタッフは自覚症状はないが角膜炎と診断された。伊藤医院眼科・有田医師は「何となく目が不快だなと思っている方もなっている可能性もある」などと述べた。角膜炎は痛みや異物感、充血などの症状を引き起こす。放置すると重大な炎症や視力低下に結びつくおそれがある。原因の一つは紫外線。国立環境研究所・中島シニア研究員は「関東地方あたりの紫外線の強さは数十年前より5%~10%強くなっている」と指摘した。日最大紫外線量の月平均(気象庁)では例年と比べて紫外線が強い日が多くなっていることが分かる。紫外線の他にも角膜炎の原因について有田医師は「エアコン、ハンディー扇風機とか。涙が飛んでしまい角膜に傷ができて角膜炎になる方が増えている」などと指摘した。夏バテによる免疫力の低下が原因で角膜炎に加え、アレルギーや結膜炎なども引き起こす場合があるという。有田医師によると角膜炎の対策はサングラス、アイマスク、まばたきを意識的にするなど。
