大谷選手の元通訳で訴追された水原容疑者が公の場に姿を表した。米・ロサンゼルスの裁判所で12日、今回の訴追を受けた手続きが行われた。アメリカの捜査当局は、水原元通訳が大谷選手の口座から無断で約24億50000万円以上の不正送金をしたとして銀行詐欺の疑いで訴追。廷内で取材した山本脩太は、1ヶ月半前にキャンプで見たときと変わらないというのが率直な印象で、目に見えてやつれているとかすごく変わった印象はなかったという。保釈の条件として判事から、大谷選手に一切連絡をしない、ギャンブル依存症の克服のためのプログラムを受けることなどが示された。違法賭博で約62億円を失ったとされる水原元通訳。捜査当局が調べた携帯電話の記録からは、違法賭博にのめり込んでいった経緯がうかがえる。元通訳が賭け屋と交わしたやり取りでは、2022年、度々賭けられる上限金額の引き上げを意味するバンプという言葉が登場する。上限額の引上げを繰り返し、エスカレートさせていったのが2023年。依存症治療が専門の昭和大学附属烏山病院 常岡俊昭医師は「自分がまずいことをやっている自覚はある ありながらも止められない」などと解説した。15分ほどで終わった今回の手続き。弁護士は水原元通訳が既に保釈されたことを明らかにした上で、水原元通訳は大谷選手やドジャース、大リーグ、家族に謝罪したいと願っているとしている。大谷選手は、個人的にはこの件についてはこれで一区切りとして野球に集中したいとコメントしたとロサンゼルス・タイムズが伝えている。常岡俊昭医師は、ギャンブル依存症はアルコール・薬物と違い数日辞めることは誰でも出来る、でも辞め続けることが難しくて基本的にケアは一生続けるなどと説明した。