アウトドア用品などを手がけるスノーピークは今日、新社長に、スターバックスコーヒージャパンのCEOを務めた水口貴文氏を充てる人事を発表した。かつて「キャンプブームは終わった」とも言われ急激に悪化していた業績は足元で持ち直しており、同時に発表した今年1年間の業績見通し発表で強調したのは業績回復とキャンプ市場の復活だった。かつて、新型コロナの感染拡大に伴うキャンプブームで業績を伸ばしたスノーピークは2021年には純利益27億円と過去最高を記録した。しかし、その後2023年の純利益が100万円と前の年に比べて99.9%減少した。株価も急落する中で実施したのがMBOによる買収での再建だった。アメリカの投資ファンド、ベインキャピタルと組んで株式を買い取り、非公開化した。今後の経営を担うのは明日、新社長に就任する水口貴文氏だ。ルイヴィトンの日本法人などを経て3月までスターバックスコーヒージャパンのCEOを務めていた。スターバックスでは出店戦略などを主導し2016年の就任時に、およそ1200店だった店舗数を2000店以上にまで増やした。今後力を入れるのがアパレル事業の強化。日常でも着られる商品を増やしキャンプ未経験の女性客なども取り込む戦略だ。去年のMBOによる上場廃止以降店舗の再編や、コスト削減などを進めたことで今年1年間の業績は売上高250億円。純利益9億円と大幅な増収増益を見込んでいる。海外展開も強化し早ければ2027年度後半の再上場を目指す。新社長を迎え入れた創業家の山井会長は「ここまでは意見の対立、相違したことはない」と話していた。
