きのう釧路市の市場では、175キロ約1300匹のサンマが水揚げされた。競りでは最も高いもので1キロあたり25万円と過去最高値がついた。サンマの漁獲量はおととし2万6000トンと激減し、それに伴い価格は1キロ468円まで上昇した。千代田区の飲食店では、5年ほど前サンマの仕入れは1匹約500円だったが現在は約700円に値上がりしているという。サンマの不漁が深刻になっている一因に漁場の変化がある。元々は主な漁場は日本の近くだったが、海水温の上昇などに伴って北太平洋の公海へ遠ざかっている。サンマ漁船は200トン未満と定められ十分設備が備えられないため、遠い漁場での操業は困難になっている。水産庁はサンマ漁船を大型化できるよう規制緩和を検討する方針。経済部の佐藤デスクは、漁船が大きくなってもサンマの資源量が長期的に見ると少なくなっている状況には変わらないと指摘した。