近年記録的な不漁が続いているスルメイカ。今季は異例の豊漁となったが獲れすぎてしまったため漁獲枠を大幅に超過、水産庁は今月1日に小型イカ釣り船に漁の停止命令を出した。函館市は漁獲枠拡大などを求める要望書を水産庁に提出した。こうした中水産庁は今日、漁業団体に対して管理強化を求める一方で漁獲枠を増やすことを提案した。今回増枠された結果、小型イカ釣り船は合計5757トンに。しかしこれまでの漁獲量はすでにこれを上回っているため漁の停止命令は今後も続くことになる。Fisk Japanの片野歩代表は、「スルメイカは資源状態が良くないのに予防的アプローチと逆のことをやっている、獲らせてほしいと言われたら枠を増やしてしまう」と話した。2000年におよそ30万トンだった漁獲量は24年度には1.8万トンと9割以上減少している。また国は今年すでに3回枠を増やしており資源管理の面で問題があると指摘する。
