2023年、国内トップリーグに初めて参戦した富山ドリームス。空中の格闘技とも言われるハンドボールで地域を元気づけている。富山ドリームスの本拠地は富山・氷見市。氷見市はハンドボールの聖地ともいわれている。氷見高校は全国屈指の強豪。富山ドリームスを立ち上げたのは氷見高校の教師・徳前紀和。氷見の産業の衰退が続いている現状を憂いていた。そこで考えたのが地元企業に選手を雇ってもらうことだった。富山ドリームス1期生としてケーブルテレビ会社に入社したのは森康陽。普段は電話や窓口の対応をしている。その後、選手の受け入れは次々に決まり今や雇用企業20者以上。氷見以外の周辺地域の人材不足解消に貢献している。1月、能登半島地震が発生。印刷会社の中村さん。稼働を始めたばかりの新工場が大きな被害を受けた。そこで会社を支えたのがドリームスの選手・庄司清司だった。勤務時間外の業務も自らかってでた。他の選手たちも街のために、瓦礫撤去や泥かきなどで地域を支えた。4月29日に行われたホームゲームには約1000人の観客が集まった。対戦相手はリーグ3連覇中の豊田合成ブルーファルコンだった。競合相手にも食らいつく姿に町の人たちも湧いた。