きのう立憲民主党・蓮舫参院議員が東京都知事選への出馬を表明した。会見で蓮舫議員は「自民党政治の延命に手を貸す小池都政のリセットの先頭に立つのが私の使命」と小池都政を批判した。2016年の都知事選で小池都知事は公約として「待機児童ゼロ、介護離職ゼロ、残業ゼロ、都道電柱ゼロ、満員電車ゼロ、多摩格差ゼロ、ペット殺処分ゼロ」を掲げていたが、蓮舫議員はこれが達成されていないと主張した。蓮舫議員は、「去年11月から今年3月末までに突然8年ぶりに東京防災ブックがリニューアルされた。デジタルの時代に紙で防災ブックを作り、都知事の顔写真が入ったメッセージが添付されて東京都の全戸77万戸に配布された。公金を使った事前の選挙活動と思えてしまう」と述べた。東京都が夜の新たな観光資源を作るために始めた都庁のプロジェクションマッピングは、2023年度〜2024年度の上映予算が16億5000万円で「高すぎる」と批判が上がっていた。蓮舫議員は「都知事選挙で問う一つの事例にもなると思っている」とした。小池知事はあすの都議会で正式に出馬を表明する方向で調整している。8年前、当時民進党の代表を務めていた蓮舫議員が小池知事を表敬訪問し、互いにエールを贈り連携を確認した。2016年の都議会民進党のパーティーで、小池知事が「都議会議員や立候補予定者が男性ばかり」と蓮舫議員を叱咤激励するシーンもあった。蓮舫議員は大学在学中に芸能界デビューし、卒業後は報道キャスターを務めた。2004年の参院選に当時の民主党から出馬し、初当選を果たした。旧民主党政権では、国家予算を見直す事業仕分けで、世界一を目指すスーパーコンピューターの予算に切り込み話題となった。旧民主党政権下で行政刷新担当大臣などを歴任し、2016年には民進党代表に就任した。小池都知事は、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」の初代キャスターを務めた。1992年に日本新党から参院選に出馬し、初当選を果たした。小泉政権時代には環境相に就任し、「クールビズ」の定着に貢献した。2007年には女性初の防衛相に就任し、2016年に都知事選に出馬して、291万票を獲得し、女性初の都知事に就任した。都知事選にはこれまでに20人以上が出馬を表明している。