せっかく世界遺産に登録されたのに地上からは見えない。打開策は空にあった。2019年、アゼルバイジャンで開かれた世界遺産委員会で、大小44基の古墳が集中する「百舌鳥・古市古墳群」が世界文化遺産に登録された。古墳群を代表するのが、「仁徳天皇陵」と伝えられる大山古墳。エジプト・クフ王のピラミッドや、中国・秦の始皇帝陵と並ぶ世界最大の墳墓。大阪府初の世界遺産に地元は大盛り上がり。駅と大山古墳近くまでを結ぶシャトルバスの運行も始まり、観光が盛り上がると期待されていた。ところが古墳があまりに大きすぎるため、地上からは全体像が見えないという課題が。そこで打開策として、気球で上空から古墳を眺める観光プランを実施することになった。運行計画では約15人が乗れるゴンドラの付いた気球が上空約100mまで浮上。古墳を眺めた後そのまま元の地点に降下する、飛行時間約15分の体験になる。2020年の運行開始を目指していたが、新型コロナの流行などで計画が停滞。その後原因不明の機体トラブルなどでさらに計画が遅れ、先月25日にようやく新しい気球にヘリウムガスが充てんされた。テスト飛行は成功し、今後引き続き調整が行われるという。
