北海道・月形町にある月形刑務所では4月、刑務所の新しい取組の一環として 受刑者たちが本当の反省を議題に話し合った。去年6月、旭川市の神居大橋から川に女子高生が落下するなど、去年北海道内では少年を含む若者の凶悪犯罪が相次いでいる。そんな彼らの多くはその若さから更生が期待できるとして、いつかは社会復帰する。史上最悪の少年事件と言われた1989年3月に江東区で発生した女子高校生コンクリート詰め殺人事件では、出所後の加害者4人が歩んだ人生は更生とは程遠いものであった。受刑者の再入所率は55％であり、再犯防止のため刑務所に変革が求められている。
去年12月、大通公園では取材陣と出会った少年が川口侑斗被告について話していた。川口侑斗被告は集団暴行の主犯格とされ、去年10月・江別市で発生した長谷知哉死亡事件で、強盗致死などの罪で起訴されたのは長谷の交際相手である八木原亜麻被告とその友人の川村葉音被告であった。取材に応じた少年は川口被告と町で知り合い頻繁に行動をともにしていたという。川口らの犯行は長谷に対し数時間に渡り数百発の殴る・蹴るがされ全身に複数のあざが出来ていた。集団暴行に参加していた当時16歳少年が拘留されている札幌拘置支所にて取材に応じ、連絡が来たときには川口がすでに殴ると決めていたなどと明かした。元家庭裁判所審査官の品田は、少年が語る空気感というのはその流れには逆らえないと理解し感じたことなどと説明した。16歳少年の友人は、少年は暴力的な人ではなかったが川口に一回ボコられた経験があり、少年は孤独感から川口との付き合いを辞めなかったのではないかなどと伝えた。北海道大学の加藤教授は社会での孤立は少年の問題だけではなく限られた人間関係の中でやっていくしかなくなるなどと説明した。
去年北海道内では少年たちによる凶悪犯罪が相次いでおり、去年4月には旭川市にて女子高校生が橋から転落させられ死亡している。殺人などの罪で起訴された内田梨瑚被告と、3月には懲役23年の実刑判決を受けた小西優花受刑者は、弁護士に宛てた手紙にて後悔を綴っている。3月、旭川地裁の法廷では女子高校生の両親が被害者参加制度で参加し、小西受刑者は罪について今後も考えていきたいなどと供述した。史上最悪の少年事件と言われた1989年3月に江東区で発生した女子高校生コンクリート詰め殺人事件では、加害者の親族が取材に応じた。