東京・池袋では駅周辺の街を舞台にした謎解きアトラクションが次々と企画され、その数は25以上となっている。百貨店やホテル、商店街などが協力し、ミステリーの街を打ち出している。池袋をミステリーの街にしようというプロジェクトの中心メンバー、黒川雄斗が案内する謎解きゲームは2人1組で行い、渡された設定書には物語の世界観やルールが書かれている。舞台は商業施設で起きた連続殺人事件、2人の刑事になりきって犯人を探す。スマートフォンのメッセージアプリからキーワードを入力すると事件のヒントや物語のせりふが表示される。現場に隠されたキーワードをスマホに入力し送られてきた映像を確認する。施設の空きスペースを有効活用していてリアルさや臨場感を楽しめる。そもそも池袋とミステリーとの関係は立教大学の一角にある蔵の持ち主と関係がある。ミステリー作家の江戸川乱歩がかつてここに邸宅を構えていた。蔵の中には江戸時代の奇術書や手品本などたくさんの資料が保存されていた。池袋の歴史を若い世代にも伝えようということで行政も協力してミステリーの街を打ち出している。プロジェクトには大学生も参加。豊島区にある大正大学では地域のにぎわいを作る授業の一環で学生たちがミステリーを企画した。池袋にはフクロウにまつわるスポットが数多くあることを利用し、盗まれた1体のフクロウを探すというミステリー。この街歩きは所要時間は3時間ほどでフクロウ探しを通じて池袋の街全体を知ることができた。