医療機関などで見せていたおなじみの健康保険証。今日、新規の発行が停止となった。マイナンバーカードに健康保険証がひもづけされたマイナ保険証へと移行されるが紙の保険証を残してほしいという声も。東京都江戸川区の歯科医院を取材。午前中に来院した患者6人のうち、保険証とマイナンバーカードが一体化したマイナ保険証を利用したのは1人だけ。マイナ保険証の利用が広がっているとはいえないようだが、今の健康保険証は今日から新たに発行されなくなる。今の保険証も最長1年使うことができる他、マイナカードを持たない人は保険証の代わりに資格確認書を提示すれば、これまでどおり受診することができる。ただ、現場では混乱も。今日から紙の保険証が使えなくなると誤解している患者さんもいるようで、取材した歯科医院ではこうした案内を出している。院長は、マイナ保険証の利用率が15%しかない今の状況で従来の保険証を廃止するのは時期尚早だと考えている。青森県南部町にある介護老人保健施設「孔明荘」。施設ではこれまで、入所者が緊急で病院を受診する場合などに備え保険証を預かってきた。保管されているのは鍵のかかった部屋。ただ、マイナ保険証の場合は暗証番号が必要になることや悪用すれば、マイナカードにひも付いた他の個人情報にもアクセスできてしまうため管理は困難になると話す。JNNの最新の世論調査では、マイナ保険証への移行に不安を感じている人が約6割に上っている。街の人達に話を聞いた。不安もある中進む、従来の保険証の廃止。今後、何が変わりどんなことに気をつければいいのだろうか。