去年の水難事故発生件数は1535件1753人。そのうち死亡・行方不明が816人。水難事故で死者や行方不明者が多い場所は海が45.6%と最も多く、次いで河川が35.3%、用水路が12.3%。(警察庁)。沖に流された人の約55%は「浮輪」を使用。沖に流された場合、浮き具はつけたまま救助を待つ。(日本ライフセービング協会)。浮輪の使い方による流される速さを比較した実証実験では、浮輪の上に乗っている方が浮輪に体を通している方より速く移動していることが分かった。波や風の影響を受けやすくなっている。日本ライフセービング協会によると、風が強い時などは浮輪の使い方に注意が必要。日本ライフセービング協会・松本貴行副理事長は「海では自覚がないまま沖まで流されてしまう。海に入る前に浜側の建物や旗など位置がわかる目印となるものを決めておくようにしてほしい」と話した。政府は水難事故を防止するため、こどもから目を離さないことやライフジャケットの常時着用などを呼びかけている。中室は「離岸流を調べたところによると、泡やゴミが集まっていると離岸流のサインで近づかない方がいいという話が出ていた。浮輪で助かるというよりは時間を稼いでいるという感覚でいることが大事」、柳澤は「場所に着いて荷物の仕分けをする時や後片付けをしている時に目が離れるタイミングは注意すべき」などとコメントした。
