東京・江戸川区の老舗の扇子工房で「江戸扇子」づくりが最盛期を迎えている。江戸扇子は江戸時代下町を中心に広まったとされ太く少なめの骨と広い折り幅、余白をもたせた絵柄が特徴。江戸川区で創業73年の江戸扇子工房「まつ井」・松井宏さんの工房では扇子づくりが最盛期を迎えている。30の工程があり絵柄が描かれた和紙に折り目をつけたり糊付けした竹の骨を和紙の間に差し込む作業などが行われている。1本作るのに約4日ほどかかり梅雨の時期は乾燥に時間がかかるため昼夜を通して作業を進めるという。松井さんの江戸扇子は専門店や国内のアンテナショップとオンラインでも販売している。この時期は約300本の製造を見込んでいる。