先週、東京23区で年末の粗大ごみの廃棄をなるべく控えてほしいという異例の呼びかけがあった。これは間違ったゴミの分別が原因とみられる。そこで大きな事故に繋がる可能性のあるゴミの正しい捨て方を紹介する。今回問題が発生したのは東京・江東区の粗大ごみ処理施設。この施設では先月、出火が発生したが、その原因が粗大ゴミに混ざっていたリチウムイオン電池。モバイルバッテリーや加熱式タバコなど、充電式電池としてリチウムイオン電池を使った製品が年々増加しているが、押しつぶすなどすると発火につながる恐れがある。東京消防庁によると、去年リチウムイオン電池が原因とみられる火災が管内のゴミ収集車やゴミ処理施設で34件発生したという。全国のゴミ処理施設でのリチウムイオンバッテリーの発火などによる被害額が2018年度からの4年間で約111億円にのぼるという。いま都内に集まってくる粗大ゴミは隣りにある不燃ゴミ処理施設に移動させて少しずつ処理しているそうで、そちらが止まってしまうと5日間でゴミの受け入れ場所がなくなるという。来年2月に仮復帰を予定しているため、それまではできるだけ粗大ゴミを出すのを控えてほしいという。